株式会社イバタインテリア　様

―2023年10月現在、COOHOMを約1年3ヶ月ご利用いただいていますが、どのような場面でお使いでしょうか？ 

「お客様のご要望に応じた家具のカラーバリエーションや、販売スペース全体の空間のご提案をしています」

個人のお客様からは、「ホームページに掲載している写真以外の色合わせを見てみたい」といった問合せがよくありますが、実店舗にすべての色展開を展示しているわけではありません。そのような時にCOOHOMを使って、例えば椅子であれば張地と木部の色の組み合わせを変えるなどして、現行商品のカラーバリエーションのシミュレーションをその場でご提案しています。また、バイヤー様に対しては商品単体だけではなく、売り場の展示イメージをCOOHOMで作成して、「空間」としてのご提案をしています。
従来は現物の無いものについてはお客様のご想像に頼っていた部分もありましたが、COOHOMで可視化することによってお客様とイメージの共有ができるようになりました。
今後は顧客への提案ツールとしてだけでなく、新商品や展示会のブースについて、企画部門と営業部門でイメージを共有するツールとして活用していきたいと考えています。

―御社ホームページで開始された、プランニングサービスについてお聞かせください。 

「サービス面での差別化を図り、家具メーカーとしてのVR活用の先駆けになりたい」

COOHOMを使って、お客様のお部屋とご検討中の商品を3Dで確認し、実際に画面上でコーディネートができるプランニングサービスを開始しました。
私たち製造業者は、何か新しい取り組みをしなければ、と考えた時に「物を作る」という方向で考えがちです。しかし家具業界において商品単位での差別化は難しくなってきており、サービス面での差別化を図れないかと考えました。
販売店様が空間提案ということでVRを導入されている事例は増えてきていますが、家具メーカー側が商品提案をする中でのVRの導入、というのはまだまだ多くないと思います。それを少しでも早くやってみたい、と考えているときにCOOHOMに出会いました。

―COOHOMを活用した取り組みについての、今後の展望をお聞かせください。

「他業種への展開を視野に、私たちの商品を使っていただけるようこだわりをもっていきたい」

COOHOMというツールを通しての取り組みについて、こんなことをやっていますよ、というPRを続けていく必要があると思います。
近年、VRを使ったご提案を行うインテリアデザイナー、プランナーの方が増え、お客様の持つイメージを形にするという提案方法は広がっていると感じます。今後、よりリアルな表現ができるようになればなるほど、VRで提案された空間をまるごと全部購入したい、というお客様が必ず出てくると思います。
そうなってきた時に、私たちの商品を提案の段階で使ってもらえるのかどうかが、商売を大きく左右する可能性があります。
そのため、これからはメーカー側から家具データを提供する時代に入っていくと感じています。家具データを自社で使うことはもちろん、他業種の方にも使っていただける、という点にこだわって家具データを充実させていきたいと考えています。

井端様、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
展示会への出展も積極的で、2023年10月21日より開催の『飛騨の家具フェスティバル』へも出展されます。会場の出展ブースを事前にCOOHOMで作成することができれば、新たな誘客につながるのではないか、とお話いただきました。
常に新しいチャレンジを模索されている井端様のお考えを、COOHOMを使って具体化できるようお力添えできれば幸いです。